新型出生前診断で子どもがダウン症だと判明した方の思いとは

診断をする前に

新型出生前診断で生まれてくる赤ちゃんがダウン症の可能性があるのかを調べることができます。
どの妊婦さんにも可能性がありますが、生まれてくるまで知りたくないという人もいれば、安心するために、あらかじめ知っておきたい、今後の準備に関わってくるから早く知りたい人など、それぞれの考え方は異なるものです。
どの妊婦さんも何も疾患がなく元気に健康で生まれてきてほしいと思うでしょう。
しかし、何があっても良いように覚悟はしておくべきです。
新型出生前診断によってダウン症が判明した時、どのような思いを抱くのかは、その時になってみなければわかりませんが、万が一のことを考え、どう決断していくのかを決めておく必要があります。
簡単な決断ではありませんが、赤ちゃんは待ってはくれません。
悩んでいる間もお腹のなかですくすくと育ち、中絶ができる期間も迫ってきます。
そのため、検査を受ける前に、ある程度のことは夫婦で話し合い、考えておきましょう。

どんな思いで決断するのか

実際にダウン症が判明した妊婦さんの多くは、中絶を希望するようです。
その陰では何百人もの人が辛い思いをして涙を流しています。
経験したことがないと、ダウン症というだけで中絶するのは赤ちゃんがかわいそう、無責任だと言う人も周りにはいるかも知れません。
しかし、障害を持った子供を育てるのが嫌というのではなく、生まれた後の面倒をみる親が真剣に考え、選択した結果を責めることはできないでしょう。
障害を持っていなくても子供を一人育てるのは大変なことです。
しかし、それを理解した上で苦しみ、もがきながら出産すると決める人もいます。
理由も様々ですが、何があっても我が子には変わりないという理由で出産を決断するお母さんもいるのです。
生むと決断しても、生まれてくるまでは不安な気持ちでいっぱいでしょう。
日に日に不安が増し、ネガティブにもなります。
しかし、ダウン症の子を育て、子を持つ幸せを実感している人も多いです。
実際に育てているお母さんたちと交流して、情報を収集すると良いでしょう。
育てている人たちは辛い思いや苦労、悩むこともありますが、明るく元気です。
そのポジティブな姿を見ると、少し不安が軽減されるかもしれません。