新型出生前診断による母体への影響とは

安心して受けられる検査

新型出生前診断を受ける際に、母体への影響が気になる妊婦さんもいるのではないでしょうか。
母体に悪影響を及ぼせば、お腹の中にいる赤ちゃんにも影響を与えてしまうのではないかと、不安になるものです。
そのような不安を軽減するためにも、新型出生前診断における影響について事前に知った上で、受けるかどうかを検討することが大切です。
新型出生前診断の検査方法は、採血を行って血液の成分を調べます。
受けられる妊婦さんは妊娠10週からです。
採血のみで検査を行うことができるため、母体への負担も最小限で済みます。
しかし、この検査は確定検査ではありません。
結果は陽性、陰性、保留判定の3種類でしかわかりません。
そのため、陽性だった場合は羊水や絨毛検査などの確定検査を行います。

よく考えて決断しよう

これまで出生前診断として行われてきた羊水、絨毛検査は、羊水を取り出して細胞の染色体を検査するため、胎児に対して影響を与える可能性がゼロではありません。
個人差がありますが、胎児に対して200分の1、300分の1ほどの確率で流産を引き起こす可能性があるのです。
しかし、流産の原因が必ずしも検査をしたこととは言い切れません。
因果関係が明確になっていないため、他にも原因があることも考えられます。
最近では従来の出生前診断ではなく、新型出生前診断が主流になってきており、血液からDNA断片を採取して分析することで、染色体異常があるかどうか調べていきます。
実際に受ける妊婦さんの数は年々増加傾向にあります。
これは、認知度が高まったのも一つの要因ではありますが、母体への負担が少なく、安心して受けられるということもあるからです。
イギリスでは、ほぼ全ての妊婦さんが検査を受けており、アメリカでも6割以上の妊婦さんが受けています。
日本では現在、新型出生前診断は任意であり、希望者のみ行うことが基本ですが、受ければよかったと後から悔やむことがないように、リスクを理解した上で決断することが大切です。
受けられる期間は決まっているため、よく検討し決断してみてはいかがでしょうか。