従来の出産前診断と新型出産前診断の違いとは

どのような違いがある?

妊婦さんが受けることができる検査には、いくつかの種類があります。 病院の先生から勧められることもありますが、どのような種類があるのか、何がわかるのかなど理解して、夫婦や家族と話し合って納得のいく決断をすることが大切です。
近年、最も注目されているのは新型出生前診断ですが、これが登場する前の2013年4月以前には出産前診断というのもありました。
まずは、この2つの違いを理解しておきましょう。
従来の出産前診断との大きな違いは、受けられる期間です。
これまでは妊娠11週目から13週目で受けられる超音波、15週目から18週目で受けられる母体血清マーカー、15、16週目以降から受けられる羊水検査の3つで染色体異常を調べることができました。
新型出生前診断では、超音波と母体血清マーカーの間の期間で受けることができます。
つまり、妊娠10週目から22週目の間に受けられるということです。
また、母体の採血のみで済むため、お母さんと赤ちゃんの負担が少なくて済みます。

超音波を先に受けることもある

受けられる妊娠周期の違いがありますが、高齢出産の場合や不妊治療を行なって妊娠した妊婦さんは、最初に超音波を受けるケースもあります。
超音波では赤ちゃんの首の後ろにあるNTというむくみの厚さを測定するだけで先天性異常がわかる場合があるのです。
13番、18番、21番の染色体異常もわかります。
新型出生前診断を受け、結果が陽性であれば確定検査へと進みます。
これは、11週から14週まで受けられる絨毛検査と羊水検査があり、どちらも流産や死産のリスクはゼロではありません。
しかし、これを受けなければ染色体疾患がわからないため、より詳細の結果が知りたい場合には妊婦さんには受けてもらうことになるでしょう。 結果は2、3週間で分かります。
分かるまでは不安な気持ちが続きますが、その間に考えなければならないこともあります。
結果をどのように受け止めるのか、どう決断するのかは夫婦で決めることであるため、納得のいく決断ができるように考えていかなければなりません。
このように、出産前診断や新型出生前診断には違いがあります。
迷った時は一人で抱え込まずにカウンセリングで相談をしたり、夫婦でよく話し合うことが大切です。