新型出生前診断を受ける妊婦の家族のあり方とは

一人で抱え込まず家族で向き合おう

新型出生前診断を受けるかどうか一人で悩んでいる妊婦さんもいるのではないでしょうか。
また、中には新型出生前診断の結果を一人で受け止め、今後どのようにお腹の中にいる赤ちゃんと向き合っていくべきか考えている妊婦さんもいるでしょう。
誰にも言えない理由を抱えていることもありますが、赤ちゃんの人生だけでなく出産した後の子育ては家族で行っていくため、家庭内の状況も変わってきます。
何一つ障害がなく生まれてくる赤ちゃんを一人育てるだけでも金銭面、肉体面、精神面で大きな影響を与えます。
そのため、新型出生前診断の結果によって出産を諦めようと決断する人たちも少なくありません。
どのような決断をするかは、妊婦さんだけでなくパートナーとも考えていくことが大切です。
障害があると分かった上で産んで育てていきたいと思っていても、パートナーは自分たち夫婦が育てていく自信がなかったり、想像ができない場合もあるでしょう。
どちらを選択したからといって正解がある問題ではありません。
簡単には出ない答えですが、お互いに支え合ってより良い意思決定ができるように進めていくことが大切だと言えます。

解決に向けて意識したいこと

後悔しないためにも、妊婦さんもその家族も意思決定をする上で十分な情報を得ているかどうか確認しましょう。
予想外の結果を聞くと不安や迷いなど様々な感情が出てくるため、冷静に判断することが難しくなりますが、しっかりと話し合いをするためには情報を集めた上で落ち着いて考えていくことが大切です。
障害を持つ子供の育児に関する知識、情報が乏しく不安があるのであれば正しい福祉の情報も得る必要があります。
また、個々で抱えている悩み、不安、葛藤と家族で抱えているものの要因は何かを明確にすると解決しやすくなります。
選んだ選択肢によって家族間の関係にどのような影響を及ぼすのかも考えてみましょう。
障害があるといった理由で出産を諦めると、周囲から厳しい意見を言われることがあるかもしれませんが、家族で悩んで慎重に考えて決断したことに対して周囲の人が責めることはできず、自分たちも自身を責める必要はありません。
重い決断ですが、家族で向き合って決めていきましょう。