新型出生前診断での不安を解消するには

気持ちを整理しよう

新型出生前診断を受ける際、不安になる人が多いのではないでしょうか。
この検査は、妊婦さんの血液中に含まれている胎児のDNA断片を分析して、染色体疾患を調べることができるものです。
生まれてくる赤ちゃんが健康で何の障害もないことを願うものですが、陽性が出るのではないか不安になるでしょう。
また、陽性が出た時には、どの染色体疾患を持っている可能性が高いかを知ることもできます。
主にダウン症候群、エドワーズ症候群、パトー症候群の3つの染色体疾患です。
新型出生前診断の結果は陰性、陽性で判定されますが、判定保留という結果が出るケースもあります。
これは、どちらでもないという結果で、採血した血液中のDNA量が不足していたり、投薬の影響で判定が出ない場合に起こります。
この場合は再検査を実施することがあり、また結果を待つ時間があるとなると、精神的に辛くなることもあるはずです。
不安な時間を過ごさなければなりませんが、陽性か陰性かによって決断も変わってくるでしょう。
どちらの結果が出ても決断ができるように気持ちの整理をすることが大切です。

前向きに考えられるように

新型出生前診断によって染色体疾患があると分かった時、妊娠を継続するか中絶を選択するかは妊婦さんやその家族が決めることです。
どちらの選択が正しいというわけではなく、自分たちの生活や生まれてくる子どものことを思って決めることが大切ですが、周りの言葉を気にしてしまう人もいるのではないでしょうか。
障害あるからといって中絶するのは子どもがかわいそう、結果次第でどうするか決めるのは責任感がないなどと様々な意見があったとしても、育てていくのは出産する本人とその家族であるため、検査結果を待っている時間や受ける前に不安な気持ちになっても少しでも前向きでいることが大切です。
また、受ける前に遺伝カウンセリングというものを受けます。
このカウンセリングで妊婦さんやそのパートナーが遺伝に関する情報を理解することも不安を解消するために必要なことです。
他にも不安なことや疑問に思うことはカウンセリングや医療機関に相談して解消してみてはいかがでしょうか。